都心から近く、海に囲まれた千葉県は、海遊びが盛んなエリアです。房総半島といえば、海水浴やサーフィンが有名ですが、実はダイビングも大人気!
多くのダイビングスポットがあり、世界でも珍しいシャークダイブが楽しめる場所もあります。東京から2時間以内とアクセスも良く、日帰りで気軽に楽しめます。ぜひ、千葉房総のダイビングに挑戦してみてください!
外房エリア
南房総エリア
内房エリア
外房エリア
勝浦
黒潮と親潮が交わる稀少な生態系
2001年に鵜原(うばら)にダイビングサービスがオープンし、ようやく潜れるようになった21世紀生まれのダイビングエリアです。館山自動車道の市原鶴舞ICからわずか30分とアクセスも良好です。
ダイビングスポットは、ボートダイビングが2カ所、ビーチスポットは「志村ビーチ」の1カ所があります。さらに、6~7月には季節限定のボートスポットも楽しめます。他のエリアでは1エリア1ダイビングサービスが一般的ですが、勝浦には複数の店舗があり、ダイビングサービス同士のチームワークも良いため、気持ちよく潜ることができます。
行川
ダイナミックかつ繊細な太平洋の海
東京から特急で2時間足らずで行ける行川は、勝浦と鴨川の間に位置する港町です。ダイビングスポットとしてはまだ歴史が浅いですが、南部に位置するため黒潮の影響を受け、北から流れてくる親潮の影響も受けています。そのため、伊豆半島などとは異なる生物相が見られるのが魅力です。
外洋側では大物や魚群が多く、運が良ければイルカと水中で遭遇することもあります。まさにダイナミックかつ繊細な太平洋の海を楽しむことができるスポットです。
南房総エリア
伊戸
海外からもダイバーが訪れるサメの楽園
エントリーするとすぐにサメの壁に囲まれる、超エキサイティングなシャークダイブが東京からわずか2時間で楽しめるのが伊戸です。日本国内のみならず、世界中のダイバーが注目しているこのスポットでは、300匹以上のドチザメ、150尾以上のアカエイ、30尾以上のクエが生息しています。以前は、AKB48にちなんで「AKD480」が見られる海として知られていましたが、最近はコブダイも加わり「AKKD480」とも呼ばれるようになっています。
もともと伊戸漁協が定置網にかかるドチザメを網に入らないようにするために、「沖前根」というスポットで餌付けを始めたことがきっかけで、このような光景が見られるようになりました。これだけのドチザメが集まり、「シャークシティ」ならぬ「シャークタワー」と呼ばれるほどに群れるのは、太平洋に面し、黒潮の影響を直接受けている伊戸ならではの光景です。
西川名
黒潮の恵みでトビエイの群れや
ヒゲダイやモロコなどの大物が見られる!
房総半島の南端に位置する西川名は、太平洋に面しており、黒潮が伊豆大島から回り込んでくる影響で、年間を通して魚影が濃く、水温も高めです。ダイナミックな地形や広がる砂地があり、さまざまな生物が生息するバリエーション豊富な海が魅力です。トビエイの群れやヒゲダイ、モロコなどの大物も見られ、ダイバーを楽しませてくれます。
波左間
マンボウやジンベエも訪れる、世界唯一の海底神社があるダイバーの聖地
波左間は東京湾の入口に位置し、黒潮が流れ込む太平洋の影響を強く受けるエリアです。砂地にはテーブルサンゴや魚礁が点在し、巨大なコブダイの“頼子”や世界唯一の海底神社など、驚きと興奮に満ちた海中シーンが広がっています。
さらに、近くの定置網に入り込むマンボウやジンベエザメと一緒に泳げる“マンボウランド”も魅力の一つ。シーズン中にはめったに見られないこれらの生物と泳ぐことができます。他にも、珍しい魚や生き物が出没するスポットがいくつもあり、ダイバーにとって飽きることのないエリアです。
見物
南房総国定公園に佇む、知る人ぞ知る老舗エリア
南房総の館山市の市街地を抜け、房総フラワーラインを走ると海が広がる見物海岸に到着します。ここには海辺に1軒のダイビングサービスがあり、ビーチやボートダイビングが楽しめます。近くには休暇村があり、高速バスの停留所もあるためアクセスが非常に便利です。
このエリアは東京湾の入口に位置し、時折黒潮の分枝流が流れ込むため、非常に豊かな生物が生息しています。観光地としても知名度が高く、豊かな自然と充実した施設が魅力のポイントです。
沖ノ島
陸続きの島で楽しむダイビング
館山に位置する沖ノ島は、千葉県内でも有名な海水浴場です。島とはいえ、房総半島とは砂洲でつながっており、歩いて簡単にアクセスできます。島の周囲は岩礁に囲まれ、生物が非常に豊富です。南西からの黒潮の分枝流の影響で水温も比較的暖かく保たれています。
その穏やかな波のおかげで、このエリアは「鏡ケ浦」とも呼ばれ、体験ダイビングやスノーケリングが盛んに行われています。初心者からベテランまで、幅広いダイバーが楽しめるスポットです。
内房エリア
勝山
東京と神奈川から最も近い千葉のダイビングエリア
内房に位置する勝山は、都心から車やバスでわずか1時間半ほどで到着できるアクセスの良さが魅力です。この港町は、唯一のダイビングサービスの名前から“かっちゃま”とも呼ばれています。
ダイビングスポットは、湾の沖に浮かぶ「浮島」と、その西側にある大小の岩島「大ボッケ」「小ボッケ」の周辺に広がっています。これらのスポットは風の影響を受けにくいため、年間を通してダイビングが楽しめます。東京湾の豊富な栄養分や黒潮の流れの影響で、生物の数や種類が非常に多く、時には珍しい生き物が現れることもあり、ダイバーにとって喜びの瞬間を提供してくれます。